保育士が有給消化できないって本当？

厚生労働省が調査した「東京都保育士実態調査報告書」によれば、保育士が職場への改善を希望するものの第4位は「未消化（有給など）休暇の改善」でした。いかに有給が取れない保育士が多いか、ということがわかります。

出典：一生できる保育の仕事さがし

保育士の仕事は多忙であり、保育以外の業務も任されるために休みが取りづらいとされています。働き方改革によって有給を消化するように働きかけている職場も増えてはきていますが、周知が十分にされていない職場も少なくありません。

有給が取りやすい保育園の特徴

有給が取得しやすい保育園にはどのような特徴があるのでしょうか。

待機児童の状況を改善するための受け皿として募集・導入が進められている「企業主導型保育事業」。企業としてもイメージアップや離職率の低減などメリットが多く、事業所内に保育所を設置する企業が増えてきています。

出典：企業内保育所とは？企業・働くパパママ・保育士三者のメリット・デメリットを解説

企業が自社ビル内などに保育園を導入しているケースです。企業がきちんと有給を消化し、休みを与えてくれるような風潮であれば、その影響を受けて保育園でも休みが取りやすくなる可能性があります。

派遣保育士という働き方が注目されているのをご存知ですか。特に育児や家庭と両立しながら働きたいと考える保育士にとっては、ライフスタイルに合わせた柔軟な働き方ができると、大注目されている働き方なのです。

出典：総合保育サービス株式会社明日香

派遣保育士は正規の職員ではありませんが、そのぶん柔軟な働き方ができるというメリットがあります。比較的柔軟に休日がもらえますが、正規雇用の保育士の有給消化とバランスをとっていく必要があります。

離職率が低い園というと、職場の雰囲気が良い園というイメージがまずあるのではないでしょうか。多くの園では、それだけではなく、長く働けるような工夫をして保育士さんの定着率を高めています。

出典：保育士バンク！

離職率が低い保育園は有給も含めたさまざまな制度が整っていることが多く、安心して働ける環境が整っています。求人に応募する際には、年間の休日数や休暇制度などをしっかりとチェックしましょう。

無理なく働き続けるためには、与えられた有給をしっかりと消化できる環境を探したいところです。保育園の種類やさまざまな働き方をチェックし、保育園ごとに設けられている制度や待遇も比較していくことをおすすめします。